「手を上げて横断歩道を渡りましょう」について考える。

手を上げて、横断歩道を渡りましょう。

こんな交通標語がある(多分)。
少なくとも、私の子供の頃から、こんな刷り込みがされてきたような気がしております。

本日も雨にもかかわらず、カッパを着てバイク通勤をあえてすることで、交通安全についての考えを深めている実践の最中、こんなニュースがありました。

春の全国交通安全運動が始まった6日、新宿区立四谷小学校の新1年生95人が、警視庁の高橋清孝警視総監から横断歩道の安全な渡り方を学んだ。高橋総監は「信号をよく見て渡ってください」と呼びかけ、この日入学した新1年生と一緒に安全確認をしながら同校前の横断歩道を渡った。
 警視庁によると、都内で昨年小学生が関係した事故は1001件で、3人が死亡した。今年は2月に2人、3月に1人とすでに3人が亡くなっている。2月の2人は登下校中だった。
 訓練後、中園涼太郎くん(6)は「右、左、右を見て、手を挙げて渡ることができました。分からない友達がいたら教えてあげたい」と話した。

http://www.sankei.com/region/news/160407/rgn1604070004-n1.html
(サンケイニュースweb版2016.4.7 07:03配信から)

春の全国交通安全運動にケチをつけるつもりはありません。
記事によれば、都内だけで小学生が関係する事故が昨年1001件もあり、今年もすでに3人の子が亡くなっているとのことです。
本当に悲しい。

昨日、青信号は注意!!と書きました。
青は進めというマインドセットはやめましょうということが私の言いたいことでした。

で、「手を上げて、横断歩道を渡りましょう」です。
上記記事にもあるとおり、子どもたちに対しては、横断歩道をわたるとき手を上げてわたることが推奨されております。
なぜ、手を上げるのか?
それは子どもだけなのか?
本当に手を上げることが大切なのであれば、大人もあげるべきではないのか?
子どもは身体が小さいから、手を上げたほうが、ドライバーによくみえるから、大人はあげなくてもいいが、子どもはぜひとも上げるべきということなのか?
私は疑問が尽きないのです。

自転車、オートバイ、自動車を運転していて、あぁ~!!子どもが横断歩道にいたけど、手をあげていてくれたら遠くからでも視認できて本当によかったよ~、もしあの子が手をあげてくれていなかったら、気付かずに轢いてしまっていた可能性が高いよ~、などという感想を抱いた経験がある人、おられますか?
そんな人いないのではないか?

子どもたちに、横断歩道をわたるときは、手を上げてわたりましょうね、と指導する科学的根拠、統計的根拠(事故が回避できることの)など全く存在しないのではないか。

で、それだけならまだいいのですが、私が気になるのは、
横断歩道を渡るときは、手を上げて渡りましょうね~、などという生ぬるい言葉のせいで、
青信号だからって、絶対油断するんじゃないぞ!
赤信号わたるのなんてももってのほかだけど、青信号も危険がいっぱいだからな!
青信号どころか、横断歩道でもない、安全のはずの歩道を歩いていたって、歩道に突っ込んでくる車だっているんだからな!
じゃあ、普通の歩道を歩くときも手を上げていればいいのかって、そんな問題ではないからな!
手を上げたからといって、事故を回避できるなんて、甘っちょろい考えをもつなよ!
手を上げることなんて、命を守ることと、一ミリも関係ないからな!!!!!!

という事の本質が、全く無視されて、手を上げていればとりあえず安心、手をあげていない人よりも手をあげる子のほうがいい子だし、きっと事故にも合う可能性が低くなる、などという妄想を子どもたちに植え付けてしまい、かえって、手を上げることに意識が散らされる弊害、手を上げれば多少安全などという勘違いを増長する結果になってはいないものか。

そこなのです。

だから私は、子どもたちに、こう言いたいのです。

「手を上げて、横断歩道を渡りましょう」なんて、危険回避とは全く関係ないぞ!!
手を上げるあげないなんてどうでもいい(どちらかというとあげなくてもいい)、そんなことを考えるのではなく、家から一歩でれば、基本的にいつどこで交通事故にあってもおかしくないのだからな!!!その意識を忘れちゃぜったいだめだからな!!!!!

もちろん、日々、自分にも言い聞かせております。

1 Comment

かす

手を挙げるのは横断の意志を示すためです。
もう一つ、確実に車に止まってもらうためです。
私は日頃から手を挙げて渡っています。
もっとも信号機のない横断歩道に限りますが。
きちんと理由を説明出来ないのがいけないのであって、手を挙げることにもそれなりの合理性があると思います。

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